日本には年度という考え方があって、4月から翌年3月までがひとつの年度とされる。
「2026年度開通!」というとたいてい2027年3月に開通予定となる…私の記憶の中ではそうなっている。
なんでこんな管理が面倒なことをするのだろう、と思っていたが、もっと面倒な国があった。
イギリスでは、4月6日から翌年4月5日までが年度の区切りらしい…。
ネタバラシしておくと、個人の所得税の計算の場合は、という限定されたものらしい。
日本の○年度開通!とかいうテクニックはおそらく使えないと思われ。

で、なぜそんな中途半端になったのか、というのが興味深い。
これが今回のメインテーマです(^_^;

どっかで聞いたことある「ユリウス暦」や「グレゴリオ暦」など、歴史が深く関わっているのでした。

詳しくは下記サイトなどをご参照ください。
国の会計年度はなぜ4月から3月までなのか? 諸外国はどうか? |ニッセイ基礎研究所
第23回 4月の空と王様のワードローブ - 英国ニュース、求人、イベント、コラム、レストラン、ロンドン・イギリス情報誌 - 英国ニュースダイジェスト

簡単に言うと、暦が天体運動とずれてしまっていたことがわかって、じゃー天体運動に合わせましょう、ということになった。そこで十数日の遅れを取り戻すため、『今年は9月2日の次は9月14日になります』ということをしたらしい。
しかし、大問題が発覚するのであった。
それが税金問題。前年と同じ日付で処理すると、十数日分少なくなってしまう。その少ない税収で1年間を乗り切らなければならない!どうしよう?となったのかどうかは知らないが、1年間の税収を得るため、年度の開始日を十数日遅らせたのだとか。
そう、それが4月6日なのです。
でも、よくよく考えると、この騒動の前、元々から年度のはじまりは3月25日という中途半端な日付であって…。
じゃー、上述の暦の話とか関係なかったじゃんー、となってしまう訳だが。メインテーマです、とまで言ってしまったのだけど…まー、興味深い話なので(^_^;

で、なぜ3月25日なのかというと、上記の参考サイトによると
7世紀には、キリスト教の普及により。クリスマスの日が年の初日として認識されるようになり、12世紀に教会は、1年を3月25日の「Lady Day:(聖母マリアの)受胎告知の祝日」からスタートするように命じた。

もっと古くはクリスマスの日つまり12月25日が年度の始まりの日だったということかー…。

なんだろう、4月1日が年度の始まりの日って、すごくわかりやすくてありがたいことだったのだ、と思えてきたな🤔