2024年7月29日、関東地方を猛暑が襲った。中でも栃木県佐野では41.0℃を観測して観測史上最高気温をマーク。全国の歴代ランキング3位タイに躍り出た。1位タイの埼玉県熊谷・静岡県浜松の記録が41.1℃なので、わずか0.1℃差で惜しくも1位にはなれなかった。
さて、最高気温争いといえば「日本一暑いまち」として有名な熊谷。私がよくニュースを見ていたのは、その熊谷が高知県のどこかに追い抜かれた、というあたりの時期。
江川崎の皆さんすみません。「四万十市」と言われるとなんとなく四国のどこかだなーくらいはわかるのですが、江川崎は存じませんでした。っというか、当時取り上げられたはずで知っているはずなのですが記憶に全くございませんでした…。
その江川崎で日本歴代最高気温をマークしたのが2013年8月12日でした。
↓当時の記事がこちら
2013年 四万十市で41.0度国内の観測史上最高|災害|NHKアーカイブス
次の“国内観測史上最高気温”はどこか?(2) - ウェザーニュース
その5年後の2018年7月23日には熊谷が記録を塗り替え最高位に復権を果たしてたんですね。
が、もう暑さに辟易としてきたのか、当時の記事は見つかりませんでした。まあね、日本一暑いって、良いことではないよね…ベストワンではなくてワーストワン、だよね(^_^;
気象庁|歴代全国ランキング
ところで、この歴代ランキングを眺めていて気がついた。ダントツ古い記録があることに。
それは山形県山形で40.8℃を記録した1933年7月25日。
この記録は74年間も守られたのだとか。うーん、山形といえば東北ですよ。最低気温ならわかるけど、最高気温が東北って、おかしくない?記録時になんらかの不具合があったことを疑ってしまう…。
※あー、そういえば、ジャポニカ学習帳で読んだような記憶が蘇ってきた。歴代最低気温とともに紹介されていたような気がする。
デジタル台風:国内初の40度超え(山形) - 過去の天気図
南西風は、新潟県から飯豊山地を超える時にフェーン現象を引き起こし、乾いた熱風となって山形盆地に吹き降りて、記録的な高温をもたらしたのです。15時の観測データを見ますと、風上側の新潟では気温33.0℃、湿度55%だったのに対し、風下の山形では気温40.6℃、湿度26%となっていて
最高気温だけでなく15時の観測データでも40℃を超えていたみたいなので、どうやら信用できる記録のようですね。疑ってしまってすみませんでしたm(_ _)m
「最低気温の高い方から」の歴代ランキングも興味深い。
最低気温が30℃以上の場合を「超熱帯夜」と呼ぶらしい。
この高温のランキングも南の地域が多く入っていそうなものだが…なんと新潟県がトップ3を独占。
この記録、上位22件(タイ記録含むTOP20)のうち9件もが2023年8月10日に記録されている。この日に何があったんだ…?
しかし、「2023年8月10日」でググってもこのことに言及している記事はほとんど無く…ようやく見つけた記事がこれ。
北陸 台風6号の影響で「超熱帯夜」や「酷暑日」に 台風7号はお盆にかなり接近か(気象予報士 和田 玲央奈 2023年08月10日) - 日本気象協会 tenki.jp
2つの台風に挟まれたために強い南風が発生してフェーン現象が起きたってわけね。そーいえばお盆に台風が接近していたような記憶が。
こんな風に気温の高さに驚いた記事も、数十年後にはもしかしたら「そんなもんで驚いていたのか」となるのかもしれない…。
地球温暖化、実感できるようになってからでは遅かった…甘く見ていました。
元に戻すのは難しいかもしれない。でも、これ以上悪化させないようにはできるかもしれない。
この機会に自分にできることを見つめ直そうと思います。